ETMとは?

Education Through Music(以下ETM)は、1960年代後半にアメリカ・カリフォルニアのDr.MaryHelenRichardsによって音楽教育の手法の一つとして

始められました。

その後の長年にわたる実践と研究の結果、教科の枠を超えた総合的な全人教育プログラムとなっていきました。

ETMゲーム(別名Song-Experience-Game)は、英語圏の言語・文化を背景とし、マザーグースをはじめとする200曲あまりの伝承歌を中心に構成されています。

昔ながらの遊びや、歌の意味を基に作られたゲームを歌いながらすることで、子ども達は「全体から部分へ」「体験からシンボルへ」という学びのプロセスを体験していきます。



ETMのめざすところ

ETMでは、お互いにアイディアを出し合って歌を身体で表現したり、歌や線や文字で表すなど、パートナーや小グループで色々な体験をします。

 

これらの体験を通して、子ども達のより良い成長を助け、豊な人間性を育みつつ、学びの可能性を最大限に引き出すことを願いながら、言語・音楽・数学・運動・

空間把握の能力を育て、自立性・協調性・創造性・

美的感性等を培うことを目指していきます。



結果として期待されるところ

最近の脳の働きの研究からも、「子どものなかの様々な力が引き出されるためには、遊びの楽しさに没頭し、頭も身体も使って遊びきることが大切だ」と言われています。

ETMゲームで遊びきったならば、結果として次のようなことが期待されます。

  • 豊かな人間性が育つ 

子ども達は、安全で非競争的な環境の中で、仲間と共にETMゲームの様々な課題に取り組むことによって、人生の疑似体験をしながら問題解決能力を獲得していきます。

また、ETMゲームの中でのやりとりを通して「ありのままの自分」を肯定されることによって、自分自身を受け入れ、自信をもつとともに、友達を認め尊重できるようになって、共に受け入れあい、協力しあう心が育てられていきます。それは、社会性やコミュニケーション能力の基礎にもつながり、日本人同士はもとより、言語や人種、民族の違いを超えて、人と人として関わる事のできる国際人を育てていくことにもなるでしょう。

  • 学び方を学ぶ

認知心理学者のピアジェは「教育とは最大限の知識をつめ込む事ではなく、

自ら学ぶ力を育て、学校を出てからも学び続けていく方法を教えていく事だ」と言っています。

子ども達はETMゲームの中で、基本的な人間的欲求を満たしながら、心動かされる経験をし、発見の喜びや達成感を味わいます。

また、子ども達のレベルに応じた色々な問いかけにチャレンジし、夢中になって考えながら遊んでいるうちに、集中力が増し、ものごとを注意深く見る力がついてきたり、頭の中でイメージをつくる能力が発達していきます。

そういった経験の積み重ねが、強いられるからでなく、学びたいから学ぶ自律的な子どもを育てることに繋がるのです。

  • 音楽、言語、運動、数学、空間把握などの能力が開発される 

ETMゲームには、様々な側面が含まれています。

それらは、歌とその要素(例えば、リズム、メロディや歌詞)の、音楽的・数理的探索、言葉への注目、体の動き、演劇的表現、紙の上へのシンボル化など、

「五感を総合的に使った探求」として展開されます。

その結果、これらの能力が相互に作用しながら高められていきます。


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